昔むかし、まだ時というものがなかったころ、
『小さな魂』が神さまに言いました。
「ぼくが誰だか、わかりましたよ!」
神さまは答えました。
「それは素晴らしいね!で、きみは誰なの?」
小さな魂は、力いっぱい叫びました。
「ぼくは光なんです!」
神さまもにっこりして、大きな声で答えました。
「その通りだ!きみは光だよ。」
小さな魂は、とっても幸せでした。
だって、神さまの王国にいる魂のすべてが
知りたがっていたことを知ったのですから。
「わーい、ぼくたちって、なんて素敵なんだろう!」
ところが、しばらくするとそれだけでは満足できなくなりました。
小さな魂は、なんだかむずむずしてきたのです。
そして、自分自身を体験したくなりました。
そこでちいさな魂は、また神さまのところへもどってこういいました。
「ねえ、神さま!ぼく、自分がだれだかわかったから、
こんどは自分を体験したいな。いいですか?」
神さまは答えました。
「おやおや、きみはもう、きみ自身なのに、
それを体験したいというのかな?」
「そうなんです。」
と、小さな魂は答えました。
「自分が誰だか知っていることと
自分自身を体験することとは、ちがいますよね。
ぼく、自分が光だっていうのはどんな感じなのか
体験してみたいんです。」
「だが、きみはもう光なんだよ。」
神さまはまた、微笑みました。
「ええ、知ってます。
でも、光であるってどんな感じがするのか、知りたいんですよ!」
ちいさな魂は大きな声でいいました。
「そうかそうか。」
神さまはくすくす笑っていいました。
「それも無理はないね。きみには冒険心があふれている。」
それから、神さまはちょっとむずかしい表情になりました。
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